ABAQUS v2024(64ビット)日本語版

Abaqus/Standard
-Abaqus/Standard は、静的輸送、低速動的輸送、定常輸送のアプリケーションに最適です。Abaqus/Standard は、高精度の応力解析を実現します。

-Abaqus /Standard は、Abaqus/Explicit シミュレーションの開始点を提供するだけでなく、Abaqus/Explicit の結果を引き継ぐこともできます。Abaqus/CAE モデリング環境内でプリ・ポスト処理がサポートされています。

Abaqus/Explicit
Abaqus/Explicit を使用すると、落下試験や弾道イベントなどの短時間の過渡動的イベントを有限要素解析でシミュレーションできます。Abaqus/Explicitは、非線形挙動を高度に処理できるため、エネルギー吸収デバイスのゆっくりとした破砕などの準静的事象のシミュレーションに最適です。

Abaqus/CAE
Abaqus/CAE を使用すると、高度な Abaqus 解析を迅速かつ効率的に作成、編集、モニタリング、診断、可視化できます。Abaqus/CAEは、フィーチャーベース、パラメトリックモデリング、インタラクティブ操作、スクリプト操作などのインタラクティブなCAEコンセプトをサポートしています。組み込みの形状作成機能に加えて、形状やメッシュのインポート、モデルの同期など、他の CAD 環境とのインターフェイスも可能です。Abaqus/CAE には包括的な可視化オプションも用意されており、ユーザーはあらゆる Abaqus 解析の結果を解釈して伝達することができます。

ABAQUS では、伝導および対流熱伝導、物質拡散、音響、圧電、電気化学を、単独、逐次連成、または応力解析と完全に連成させてシミュレーションすることができます。Abaqus が他に類を見ないほど強力なのは、そのモジュール性です。物理的に合理的な要素、材料、手順、荷重シーケンスの組み合わせであれば、どのようなモデル化も可能です。どのような材料でも、事実上どのような要素でも（複合材料の場合は要素のレイヤーでも）使用することができるため、静的または動的な荷重履歴のシーケンスに従うモデルの一部を形成することができます。

大規模モデルの有限要素シミュレーション
設計を詳細に理解する必要性は、設計が複雑になればなるほど高まります。そのため、大規模なシミュレーションモデルが必要となります。FEA システムは、利用可能なコンピュータリソースを効率的に活用しながら、解析者が非常に大規模な問題を容易に実行できるようにする必要があります。Abaqus は最新のコンピュータの高性能な機能を活用しているため、モデルサイズの制限によって適切なシミュレーションができないことはほとんどありません。コードが大規模で複雑なジョブを完了まで実行するため、ユーザーはスケジュールを守ることができると評価しています。リアルなモデルは、コードの設計者がいかに細部まで配慮しているかをすぐに明らかにします。Abaqus は、現実の大規模モデル要件の厳しさにも耐えることができます。

非線形性のシミュレーション
非線形応答をシミュレーションの必須要素として考慮しなければならないケースがますます増えています。軽量構造物は座屈し、事故シナリオでは崩壊する可能性があります。ゴムやプラスチックのような最近の重要な材料の中には、線形化された変形に基づいてシミュレーションするには柔らかすぎるものがあります。設計者は、使用可能な材料の延性と靭性を最大限に活用したいと考えることがよくあります。ベアリング設計におけるヘルツ接触から、部品とそれを成形するための金型やダイとの一般的なすべり接触、あるいはそれぞれが大きく変形する 2 つの部品間の接触まで、多くの設計問題には接触が伴います。Abaqus は当初から、このようなタイプの問題に対応するように設計されています。そのため、非線形性が応答を支配するシミュレーションに最適なツールとして世界的に高い評価を得ています。

複雑な問題でのシンプルな使用
高度な解析コードとしての Abaqus の人気は、生産解析に重点を置いていることに基づいています。Abaqus は非常に幅広い機能を備えているにもかかわらず、習得も使用も簡単です。モジュール化されており、シンプルで一貫性のある直感的な問題定義ルールを備えているため、人為的でフラストレーションのたまる制限から解放されます。形状を必要なだけ詳細にモデリングし、モデルのさまざまなコンポーネントに関連する材料挙動を定義し、懸念される一連の事象をシミュレーションすることができます。コードがこのプロセスを不必要に制限することはありません。Abaqus は可能な限り、困難な作業を軽減します。その最たる例が、非線形静的、動的、および伝熱問題における自動時間ステップ処理です： Abaqus は時間刻みを自動的に選択し、継続的に調整します。この機能だけで、多くのユーザーが他の方法では不可能であったシミュレーションを実行できるようになりました。現実的なシミュレーションに自信を持って取り組むことができ、設計スケジュールを確実に守ることができます。

Abaqus の多機能性とユーザー定義の拡張性により、研究機関では Abaqus が広く使用されています。しかし、Abaqus の大きな成功は、日常的なシミュレーションの利便性を提供するだけでなく、可能なシミュレーションの範囲を大幅に拡張する一般的な解析ツールとして設計解析コミュニティに受け入れられたことにあります。

Abaqus を際立たせているのは、大規模で最も複雑な問題での実績です。比較的簡単なアプリケーションであれば、Abaqus の使いやすさを実感していただけるでしょう。非常に困難な問題に直面している場合は、Abaqus が信頼できる回答を提供するツールとして頼りになるでしょう。