NCBRAIN V2016 (64ビット)日本語版

ＮＣデ－タの作成工程においては、ＣＡＭ作業者の能力・経験値によって作成時間および品質の差が大きく、ＣＡＭ工程での改善には限界があります。 そのため、ＮＣ作業者が加工機・工具・被削材等の各条件を考慮し、個人の経験値で調節を繰り返し、加工効率や品質を高めるという事は困難な状況となっています。

金型を加工するためには、作業者が事前に検討しなければならない様々な要件があります。形状理解から工具選定、場合によっては工程管理までと幅広く、生産性向上の阻害要因となっています。そのようなの業務の中で、大部分の要件をシステム化して容易に管理することができれば、生産性は飛躍的に向上します。

ＮＣＢｒａｉｎは、加工安全性の向上と加工時間の大幅な短縮を実現する加工最適化のためのＮＣデ－タ最適化ツ－ルです。加工現場で発生しうる問題点や改善項目を分析し、切削加工に必要なすべての情報をデ－タベ－ス化します。ＮＣデ－タのみを利用して、１回の高速シミュレ－ションで様々な加工効率化を実現します。

技術 - 最先端加工技術による製品開発と誰でも簡単に使用可能な製品づくり

環境 - 危険な作業環境をより安全で快適な環境へと改善するための製品づくり

人 - 熟練者の技能や経験を取り入れる製品づくり

加工技術の変遷を見てみると、以前は加工機や工具が現在ほど進歩していなかったため、独自の加工法案でいかに難易度の高い加工を行うかが重要となっていましたが、今日では加工機や工具の画期的な進歩により、いかに早く精度の良い加工をするかが重要となっています。ＮＣＢｒａｉｎは、安全な環境で難易度に関係なく誰もが簡単に可能な、ＮＣ加工への取組みを行っています。

加工診断は、CAMシステムから出力されたNCデータと被削材モデルから、切削負荷の解析を行い、加工時間や加工安全性の自動評価を行います。 さらに評価結果を基に、御社の加工工程にて削減可能なコストを算出致します。

• 加工パス（G01・G02・G03動作）の無駄パス検出
• 早送り（G00動作）の無駄パス検出
• 微少切削加工領域の検出
• 高負荷・低負荷領域の検出
• 送り速度の最適化による、基データとの加工時間差検出
• 円弧・直線補間可能領域の検出
• 各評価を基にした、削減可能なコスト算出

• 加工機情報
• NCデータ
• 被削材データ
• 加工指示書

数10種類のロジックを利用した切削負荷の解析により、最適な加減速を加味したＮＣデ－タに自動変換が可能

早送り（Ｇ００）の高さをワ－クの形状を考慮して最適化することで、早送り時間の短縮やワ－クへの干渉回避

ボールエンドミルのワークへの接点と負荷の変化を認識して、 一刃あたりの切削量が一定になるように回転数を自動調整

ストックモデルを参照し、ＮＣデータに含まれる不要なエアカット部を自動削除

ストックモデルを参照し、微小切削領域のツ－パスを自動削除

切削負荷を考慮し、Ｚ方向に追加パスを自動生成

工具破損の危険が多いコ－ナ－部へのツ－ルパス自動追加

工具底面干渉が発生しそうな箇所に傾斜付きアプロ－チを自動追加

早送り（Ｇ００）高さの自動調整によるクランプ干渉回避

ワ－クの形状を認識し、ホルダ－の干渉チェックを行って、工具の最適な首下長を算出

ワ－ク形状により工具情報を基にツ－ルパスを自動分割

ＣＡＤモデルデ－タと最適化後の最終ストックモデルを比較

簡単なツ－ルパス編集機能を準備